「おうちのミシンで縫える本格バッグ」がコンセプトの初心者向けソーイング教室です。
調布市、京王多摩川駅近くにて少人数のレッスンを行っています。
バッグソーイング歴20年以上、製本歴5年以上。
ママ製本家としても活動しており、製本ワークショップも開講しています。
ミシンが初めての方でも綺麗に縫えるコツを丁寧に教えます。
洋裁を習いたいんだけど…バッグだけしか縫えないの?
「バッグと製本教室」と謳っている一風変わった教室なので、ソーイングを習いたい方に当教室の特徴を説明します。
講師である私はファッションの専門学校の洋服を作る科…ではなく、ファッショングッズ(靴やアクセサリー、帽子、バッグなど)を作るコースのバッグデザイン科を卒業しております。詳しくは経歴をご参照ください。洋裁の基礎知識、基礎用語の理解はありますが、人様に教えるほどの応用の技術は現在ありません。(でもいつかは洋服も教えられるようになりたいので、現在は洋服のお直し職人をしながら目下修行中です。)なので「ゴリゴリに洋服作りたい!」「ドレス作りたい!」「立体裁断やりたい!」というご要望には残念ながらお応えできません。
ですので、
「既製品では物足らず、自分の手でオリジナルバッグを作りたい!」と言う人はもちろん、
「ソーイングを始めたいけど初心者すぎて何から始めていいかわからない」
「パッチワークや刺繍が趣味で作品はあるのだけど、何か使えるポーチやバッグに仕立てたい」
「子供が手芸に目覚めたけど、周りに教えられる人がいない」
という方向けの教室になっています。
曲線の縫い合わせが多い洋服の縫製と違って、バッグやポーチなどの小物が直線縫いが基本です。「ただ真っ直ぐ縫う」ということが、ソーイングを始めたばかりの方には案外難しいものなのです。
ミシンの糸かけから、糸調子の合わせ方、真っ直ぐ縫うコツ、洋裁道具の使い方、生地の選び方などなど、洋服以外のソーイングでも、深められる技術や知識は山ほどあります。
「何か縫ってみたい!」と思ったら、洋服だけに捉われず(もちろん洋服も作れたら素敵なのですが)、バッグやポーチなどの小物などから始めてみるのはいかがでしょうか?
なぜバッグと製本?
ふくろう堂オープン以来、よく生徒さんから「なんでバッグと製本なんですか?」と聞かれます。確かに疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はこの二つ、結構似ているところがあるのです。
ちょっとその前に簡単に私の経歴をお伝えします。
私は高校卒業後、文化服装学院のバッグデザイン科でバッグソーイングやレザークラフト、その他ファッショングッズに関わること(靴、アクセサリー、テキスタイル、帽子など)を学び、その後バッグデザイナーとして自社ブランドのあるバッグの会社に2年ほど勤務しました。
熟練のバッグ職人さんとのやり取りの中で、今までの「作りたいものを作る!」という学生作品とは違い、「ユーザーのことを考えたものづくり」の数々を教えてもらいました。
バッグデザイナーとしての経験を積む一方、海外生活や語学に興味も強かった二十代。海外旅行大好き、中国語にも興味があり、仕事をしながら独学で勉強。「二十代のうちに何か一つ語学を身につけたいし、海外に住んでみたい!」と勢いのまま会社を退職し、単身台湾に渡り中国語を習得。台北に2年ほど住んでいました。
(学生時代の作品⬇︎。奇跡的に写真が残っていたもの。)



日本に戻ってきてからは、中国語通訳としてジュエリーやアパレル販売員を数社経験しながら、休みの日はオーダーバッグの制作に勤しむ毎日。
ある程度バッグ制作も落ち着いてきた頃、バッグ以外で手を動かして作る「何か他の技術」(ざっくりですみません)を習得しようと、製本の体験教室に行ってみたところ、これが楽しくて、楽しくて。
(実は製本の前に、彫金体験もしたのですが、これは向いてなかった。。。)
やってみて分かったのですが、
実はバッグの型紙の取り方や、レザークラフトで使う技術は、製本制作と近いものが多いのです。
例えば、左右対称にとるバッグの型紙のひき方は、製本の紙の切り出し方にそのまま応用できます。レザークラフトの知識やノウハウは、革装丁の本作りに応用できます。
糸と針を使うのは、洋裁だけではなく製本も同じ。(糸綴じ本などですね。)
製本習いたてのころは、「あ、これバッグ作りと似てるな」と思うことが多く、ワクワクしながら作っていました。
バッグ作りと同様に製本にのめり込み、知人、友人からの制作依頼(結婚式芳名帳や仕事用ノートなど)を受けながら製本に没頭。そうするうちに、噂が噂を呼び(?)都内各所で製本ワークショップを開くようになりました。
「なるほど!こんなふうに一冊の本ができるんだ」という受講者さんたちの反応もまた嬉しい。
できた作品はどれも個性が溢れていて、「教えること」の楽しさにハマっていったのもこの頃です。



そんな中で突然のコロナ禍。
さらに自身の生活では、結婚。その後妊娠。緊急事態宣言下で、男の子を出産しました。
出産後は販売員を続けながら、バッグ制作や製本に取り組むぞと意気込んでいましたが、もう子育ては大変な毎日。日々の子供の成長は嬉しいですが、フルタイムで働きながらの子育ては想像以上に過酷な生活でした。
そんな生活で体も心も壊した私は、出産を機に働き方を改めて考える必要がありました。
できることといえば、バッグと製本。
自分だけのオリジナルバッグを一から作れることの喜び。
一冊の本が自分の手で出来上がっていくことのワクワク。
この作る楽しさを教えられないだろうか。
そんな思いから一念発起。
2022年10月「バッグと製本教室 ふくろう堂」が誕生しました。
「ふくろう堂」の由来は
バッグが俗に「ふくろもの」と呼ばれること。
数字に置き換えたときに「296(フクロー)」とも「296(作ろう)」とも読めること。
「296(フクロー)」の中に「29(ブック)」が含まれていること。(やや無理矢理)
ふくろうが縁起のいい動物だったこと。
などいろんな意味が含まれています。
ソーイングを始めてみたいけど、何からやっていいかわからないとお困りの方、バッグ作りや製本に興味がある方たちが、手作り体験を通して、ホッと息抜きができるような教室にしていきたいと思っています。